Prèlude
à "L'Après-Midi d'un Faune"

デルファイ遺跡
 

「牧神の午後」への前奏曲 (ドビュッシー作曲)

Prèlude à "L'Après-Midi d'un Faune"  (Debussy)

(管弦楽、10’07”、MP3 : 9.3MB)
(写真は ギリシャ: デルファイ遺跡 <スライドショー>)

  クラシック・ファンよくご存知の、近代音楽最高傑作のひとつ。 1892 (日本では 明治25) 年、ドビュッシー (1862-1918) 30才の時の、彼の事実上最初の管弦楽作品ですが、初演以来旋風を巻き起こし、彼の名声を不動のものとした曲です。
 
  これは、ステファヌ・マラルメの象徴詩 「牧神の午後」 を音楽化したもので、彼の計画としては、前奏曲、間奏曲、終曲の3曲構成だったそうですが、(この前奏曲だけで十分意図を達成したということのようで) 作曲されたのはこの前奏曲だけとなっています。
 
  マラルメの詩の大意は、...暑く、もの憂い夏の日の午後。 森かげでまどろんでいた半人半獣の牧神 (faune) は、夢見心地の中で水の精を想い浮かべ捉えようとする。 水の精は消え去るが、ついには ヴィーナスを抱擁し、やがて幻影は消え、再び草いきれの中でまどろみ始める。 ...というもので、この曲は数多くの クラシック音楽の中でも最も官能的な音楽のひとつに数えられています。
 
  主調は ホ長調ですが、調性、拍子などは様々に変化していきます。 楽器編成は、金管が ホルンだけの木管が主体で、中でも最初に フルートで登場する主題は何度も登場して、他の木管楽器に受け継がれていきます。 中間部の主題 (この演奏で 5'02”から) で クライマックスに達し、その後また最初の主題に戻り、夢が霧散するようにして終ります。
 
  余談ですが、私はいずれこの曲の演奏を作ろうと楽譜を買ってから約 20年。 ややこしそうな楽譜に気後れして手をつけかねていたのを、今になって やっと挑戦。 やはり悪い予感が当たって、さらに買った楽譜に 間違えに違いない部分も何か所かあって、途中で一時 立ち往生。 他人の作った データ2つを Net上から入手し、自分の作った楽譜に コピー&ペーストで重ね合せて確認。 それらも別の箇所で間違えがあるなど、....やはり歯ごたえがありました。 が、それ以上に作り甲斐というか、"いじり甲斐" も感じられた曲でした。
 
  なお当サイトには ドビュッシーの曲では ピアノ曲の 「月の光」、「亜麻色の髪の乙女」 、そして マンドリン演奏による 「小舟にて」 も Upしてあります。