Overture "Fingals Hohle"

北海道: 積丹半島・神威岬にて
 

序曲 「フィンガルの洞窟」 (メンデルスゾーン作曲)

Overture "Fingals Hohle" (Mendelssohn)

(管弦楽、10'16"、MP3 : 9.4MB)
(写真は 北海道: 積丹半島・神威岬にて)

  穏やかな波のうねりから始まって、きらきらと輝く海面、磯の奇岩、圧倒的な風や波の迫力、ぼーっと眺める遥かな水平線、など、"海百態" を音で表した、将に 標題音楽としての 絵画的描写 の典型のような曲で、この曲を聴いた ワーグナーは メンデルスゾーンを "第一流の風景画家" と呼んだそうです。
 
  メンデルスゾーン (1809-1847) 20才の時、イギリス・スコットランドを旅して見物した ヘブリディーズ諸島の フィンガルの洞窟の印象を音にした作品。 この洞窟は スタッファ島の南岸にあり、巨大な岩窟で知られるとともに、古代詩中に存在したといわれる英雄: フィンガルが住んでいたということで、当時 ゲーテをはじめ ヨーロッパの文化人の間で古代詩とともに注目されていたそうです。
 
  ロ短調、4分の4拍子、ソナタ形式。 中低音楽器による冒頭の波のうねりの 第1主題、続いて木管で登場し、後に吹きすさぶ風などになって現れる 第2主題 (この演奏で 1'02"〜) 、さらにそれが静まってから、ニ長調で ファゴットと チェロで ゆったりした感じで奏でられ、後に クラリネットで遠望するように再現される 第3主題 (1'49"〜) まであります。
 
主題 (楽譜)
 
 
1832年、当時 23才の作曲者自身の指揮により ロンドンで初演されて大成功を納めたそうで、それまでに彼はこの曲の推敲に 3年を費やしていますが、確かに MIDIデータとして写譜していても非常に凝った様子が伺えるもので、細かい音も非常に多く、データ入力作業も予想通り シンドイものでした。 ...なお、数ある "海" を題材とした曲の中では、「海の組曲」 や 「春の海」 が、いずれも ゆったりとした海の様子から始まっていることもあって、比較的 近似しているように思います。

 なお、当サイトには メンデルスゾーンの作品としては、「夏の夜の夢」 の 夜想曲、「結婚行進曲」 、そして ピアノ曲の 「春の歌」 などを Upしてあります