春 の 海

安芸の宮島
 

春 の 海  (宮城道雄作曲)

Haru no Umi (Miyagi)

(尺八と 箏、5'42"、MP3 : 5.2MB)
(写真は 安芸の宮島)
 
  1929 (昭和4) 年末に、翌年の新春の御題に因んで作られた曲で、作曲者の 宮城道雄 (1894-1956、(参照: ウィキペディア)) が瀬戸内海を旅行した折の春の海の のどけさを表した、あるいは父の故郷の鞆の浦の景色を表したと言われていますが、単にそうした景色だけでなく 日本的な雅やかさ、大人の遊び心などの気分も含んだ将に "日本の名曲" と言える曲で、特に正月になると必ず何処かで耳にする曲ですね。
 
  8才にして失明した彼は二世中島検校の門に入り、生田流筝曲を修め、14才で 名曲 「水の変態」 を発表しており、以後数百にのぼる作品がありますが、この 「春の海」 は特に有名で、世界的にも知られており、"新日本音楽" を提唱した彼ならではの曲です。
 
  曲の内容は 緩・急・緩の 3部形式 で、レント の第1部では、ゆったりとのどかな海を思わせる琴の音と、それに乗った 舟歌のような尺八の旋律に始まり、千鳥の啼き声ような、そして舟の櫓を漕ぐような様など、視覚的にも日本を感じさせる雰囲気で進行します。
 
  中間部は アレグロ で、波打ち際の波のしぶきか舟の立てる波か、そしてそれと戯れるような気分などが尺八と琴の掛け合いなどで変化をもって描かれ、それが琴のさざ波で収まると、第3部として再び 「春の海 終日(ひねもす) のたりのたりかな」 (蕪村) をも思わせる冒頭の旋律に戻ります。
 
 なお私は 作曲者自身の琴と 吉田雅夫 (1915-2003、慶大マンドリン・クラブ出身 (参照: ウィキペディア)) の フルートによる演奏、そして小林道雄の ピアノと ジャン=ピエール・ランパルの フルートによる演奏を、いずれも レコードで持っていますが、各々に "さすが" と思わされる名演だと思います。
 
  なお当サイトでは、メニューに記載していないものを含め、計5通りの楽器の組合わせの演奏を Upしてあります。
            
 
    この演奏      フルート & ハープ    ヴァイオリン & ピアノ   マンドリン & ピアノ    マンドリン & チェンバロ