"Hänsel und Gretel" Vorspiel

 

歌劇 「ヘンゼルと グレーテル」 前奏曲 <冒頭部分> (フンパーディンク作曲)

"Hänsel und Gretel" Vorspiel (Humperdinck)

(管弦楽、2'23"、MP3 : 5.3MB)
(写真は オランダ: キューケンホフ公園内の森)

  若い頃から才能を発揮し、ワーグナーに見込まれてその助手をも勤めたことのある エンゲルベルト・フンパーディンク (1854-1921) の代表作である歌劇の前奏曲の冒頭部分で、この歌劇は、1893年の ドイツの ワイマールで リヒャルト・シュトラウスの指揮による初演以後、ヨーロッパや アメリカ各地で絶賛されたそうで、今でも クリスマス・シーズンの "メルヘン (おとぎ) オペラ" としてなど、人気の高い歌劇です。
 
  物語は グリム兄弟による "グリム童話" のひとつで、あらすじは、....貧乏な家の母親の言いつけで森へ イチゴを摘みにいった兄の ヘンゼルと妹の グレーテルが道に迷い、お菓子の家に住む魔女に捕まって あぶり肉にされそうになったものの、二人の機智で難を逃れ、既に捕まっていた子供達も助ける、というものです。
 
  この冒頭部分は ハ長調、4分の4拍子。 ウェーバーの 歌劇 「魔弾の射手」 序曲の 冒頭部分 や メンデルスゾーンの 「夏の夜の夢」 の 「夜想曲」 と同じく 暗い夜の森を表す ホルンの 4重奏で始まり、弦楽器そして木管楽器へ引き継がれて、この部分の最後は眠りを誘うようにして終わります。 ...もしこの演奏が終わる頃までに眠ってしまう方がおられるとしたら、それはそれで私としては作り甲斐があった (?) と喜ぶべきところでしょう (^.^)。
 
   「ヘンゼルと グレーテル」 といえば、何といってもあの歌、すなわち劇の丁度真ん中あたりの、兄妹が森で迷い怖さに震えているところへ "眠りの精" が現れる場面で兄妹 (歌劇では二人とも女性)で歌われる デュエットの 「夜になって私が眠りにつくと」 が素晴らしく、実は何とか MIDIでも作れないかと楽譜を探したものの結局見当たらず、同じ旋律で始まる この前奏曲冒頭部分を作ったというものですが、この部分も緻密な作りで印象深いものだと思います。