タイトル


 2003年 1月 〜 6月 の 今月のひと言 .

  チェレスタ  2003年 1月 1日

 "チェレスタ" という楽器の名を聞いて、多くの方が 先ず思い起こされる曲は チャイコフスキーの バレエ曲 「くるみ割り人形」 の 「金米糖の踊り」 ではないでしょうか。 ...ディズニーランドのような夢いっぱいの雰囲気で中で きらきらとしたものが踊っているような、楽しい曲で、イタリア語で "天国的な" という "チェレスタ" の意味もうなづけます。

 一方で バルトーク (1881〜1945) の 「弦楽器・打楽器・チェレスタのための音楽」 という名曲 (通の方々は 「弦チェレ」 と呼ぶそうです) を思い起こされる方もいると思います。 ...そこに登場する方の チェレスタは、ちょうど ミステリー・ドラマなどで暗い部屋の フランス人形を下から照明を当てた場面のように、「金米糖の踊り」の時の チェレスタとは、全く様相を一変させます。ギター

 静かにじわじわと不安感が増殖してきて、不協和音がその極みに達した後、天空の オーロラのように、あるいは深海の クラゲの 襞のように、かすめるように鳴る チェレスタの音は、捉えようによっては "地獄的な"、あるいは逆説的に "チェレスタ" の意味通り "天国的な" と言ってよい、ぞっとするものを感じさせますね。

 最近の イスラエルでのテロ事件や イラクの核査察問題、北朝鮮の核開発問題などの テレビ報道を見ていると、その裏から チェレスタの音が聞こえてくるような気もしますが、バルトークが 「弦チェレ」 を作曲したのは、間もなく 第2次世界大戦を迎える 1936 (昭和11)年だったそうです。

 なるほどあの曲には 大戦の "予感" あるいは "警鐘" を色濃く感じさせていますが、 ...我々としては、今のイラクや北朝鮮の問題などに対して、チェレスタの音が くれぐれも "警鐘" としてだけで終わってくれることを祈るのみです。

  露天風呂にて  2003年 2月 1日

 1月の中旬に "雪見の露天風呂" を目指して、群馬県北西部の山の中の温泉へ行ってきましたが、そこでの話。

 比較的暖かでそれまで雪がなかったところへ、丁度 JRの駅を降りた頃から雪が降り始め、バスで山へ登って行くにしたがって雪が激しくなり、お陰さまで、宿へ着いて露天風呂へ入る頃には吹雪で、我が行いの良さ (?) に感心しながら、湯の中から一人悦に入って雪景色を眺めていました。

 さてそろそろ上がろうかと思っていたところへ、「いやー、素晴らしい雪見の風呂になりましたなあ...」 と、 一人の熟年の方が入ってこられ、話しているうちに 「私は関西から来たんですが、定年後 ほぼ毎月温泉を訪ね歩いてまして、写真を撮っては自分の ホームページ (HP)に載せていて、今 写真は百数十枚にもなるんですよ。」 とのこと。

 さらに 「HPの容量が 10メガしかない 地元の CATVから、最近 25メガある ADSLに乗り換えましてね。」 と、たまたま私も 同じ経験 をしたところから、風呂の中で すっかり HPやら ADSLやらの談義に花が咲き、その方の定年後ライフが HP制作と その "取材活動" (?) によって生き生きとしている様を聞かせてもらいました。

 ...でもお陰でその方共々、風呂の外で待ち合わせしていた奥方を冷えきらせ、しかもその原因が "HP談義" とあっては、ご機嫌を損ねてしまったことは言うまでもありませんが、確かに "まさかこんな所にまで来てそんな話をしなくても..." とは我ながらも思ったことでした。

  音 の 源  2003年 3月 1日

 つい最近、「ヤマハの HP上で 『 MIDPLUG for XG の配布サービスは 2002年11月末日 をもって終了させていただきました』 と出ていましたよ」 と、他人様から聞かされて、その時は ヤマハの 音源 そのものもなくなるのかと びっくりしました。 マンドリンとピアノ

 市販の CD-ROM から インストールして使っていた私は その時まで "配布終了" に 気がつきませんでしたが、Web上から ダウンロードして使っていた方で 使用期限が切れて途方に暮れた方も少なくないのではないでしょうか。

 "MIDI演奏には MIDPLUGが最適" ということで、それを推奨してきた私としても、もしそれがなくなるようなことにでもなったら大変と思ったのですが、プレーヤー・ソフト である MIDPLUG は消えても、その音源である "S-YXG" の方は生きていることが分かり、一安心しました。

 MIDI は使用する音源によって音質、という以上に音の タイプ・性格までもが異なるため、たまたま他人の パソコンで私の MIDIデータを鳴らしてみて、「こんなひどい音で聴いてるのか」 と思わされることも少なくありません。 ...音がこもるとか、音の伸びがないなどというレベルではなく、とてもその楽器とは思えない音が出てきたりするのですから、そのような ひどい音で良しとしている音源メーカーには疑いたくなります。

 私から見れば ヤマハの音源にも、自分で "スチール・ギター" の音で代用している マンドリンの音 はもちろん、ギターの音にも不満もない分けではないので、その音質にこだわっても仕方がないとも言われそうですが、やはり少しでもそれらしい音で聴いていただきたいという気には変わりなく、世間の多数の人達から支持されてきた音源がなくなるとか、その音質が変わるということには、やはり神経をとがらさずにはいらせません。

  ...音質の問題は忠実さを追求する技術の問題ではありましょうが、(私などが言うのは口はばったいのですが) それ以上に "感性" の問題で、MIDI が発達したら必ずしも音が良くなるというものでもないのが今後とも心配の種ではあります。 ...将に MIDI にとって "音の源" なのですから。

  自 作 曲  2003年 4月 1日

 この 2月から 3月にかけて、(我がHP開設 7年目にして初めて) 「海の向う」、「落葉松」、「木の葉のお船」 の 3曲の自作曲を Upさせていただきました。 実はこれらの曲は私が十代の終頃に作ったものですが、人様にお聴かせするような機会はないだろうと、ん(?)十年間放ってあったものです。

 それが十年位前に思い出して MIDIで再現し、カセットテープに録音して友人などに配ったりしたのですが、さらに インターネットの時代になって、こうして不特定多数の方々に聴いていただける機会がもてたのは、(私にとっては、ですが) 将に ITの発展の賜物でしょう。

 自分の HP上で自作の絵画・写真・小説そして音楽などを発表する機会があるということは、それだけ一般の人達が芸術に深く関わろうとする意欲を掻き立てることになっていると思います。 ...「ネット上では駄作ばかりだ」 という方も多いとは思いますが、もしもそれらの中から大きく花開くようなものも出るとしたら、社会にとっても実に意義のある、嬉しいことではないでしょうか。

 インターネットの功罪も様々に云われていますが、今後とも技術の進展は不可避であり、それとともに文化の伝播のあり様の変化も不可避なものなのでしょう。....それらに逆らうことは簡単ですが、前向きに摂取し超えて行く心構えは持ち続けて行きたいものだと思います。

  「スイッチト・オン・バッハ」  2003年 5月 1日

 "スイッチト・オン・バッハ" という タイトルを知っている方は、クラシック、ポピュラーを問わず音楽の世界でも もう オールド・ファンということになるのでしょう。 1968年頃の アメリカで ベスト・セラーになっていた レコードで、日本でも大ヒットしたものです。 マンドリン、マンドラ、ギター

 バッハの曲を電子楽器の "シンセサイザー (音の合成機)" で演奏したもので、意図的に会場の拍手まで合成音で入れてあったりして、「100%人工的な音づくりでこんなこともできるのか」 という新鮮な驚きが多くの人を引きつけたものでした。 その "シンセサイザー" とやらは、当時 日本で家を何軒も建てられる 数千万円とかで、「日本ではいつになったら そういう楽しみ方ができるのかしら」 と思ったものでした。

 ....そしてそれから 20年位後の 1987〜88年頃、ロ−ランド社から 10万円位で、"MT-32" という ハード音源と ソフトによる "ミュージくん" という、個人レベルで シンセサイザーを扱うことのできる MIDIセットが出た時には、「遂にそういう時代になったか」 と技術の進歩に感激したものです。

 その後各社から様々な 音源MIDIソフト が出て、さらに音源も ソフト音源が主流になって、ほぼ誰でも MIDI を楽しめるようになってきたのは、やはり著しい技術の進歩のお陰といえるでしょう。

 ....と、こうは言ったものの、なんせ今や電卓ばかりか フルトヴェングラー のCDさえもが 百円ショップで売られていることからすれば、とりたてて驚くには値しない話なのでしょう。

  VAIO−U  2003年 6月 1日

 待ち望んでいた ソニーの携帯パソコン "VAIO-U 101" を買いました。 当初は 4月末発売予定だったものが、その後 5月3日、さらに 5月10日に延期と、ずるずる延び、5月10日に発売になったのはまだ良いとして、値段の比較をする間もなくどの店もその日のうちに完売、「その後は 2・3ヶ月待ち」 とのこと (?) で、その日 やっと完売寸前の店で買いました。 VAIO−U

 私は今まで、携帯用には ソニービクターカシオ など色々なものを使ってきて、いずれも イマイチどころか イマサン位の使い心地だったのですが、今度のは携帯しやすい工夫が イマニ位に進化しました。 ...待ち望んでたというのは、無線LANが内臓されて、USB2になったら買おうと思ってたら、ズバリそうなって新発売になったからなのです。

 ...といっても、無線LANは最近進出し始めている ホット・スポット (無線LANの使える喫茶店など) などで使おうなどという カックイイ使い方などでなく、家の中の コタツの中で使おうなどというごく ジジ臭いもので 外出とは関係ないのですが、やはり外出では 普通 (WindowsXP) のパソコンで小さい、軽い、電池がもつ、起動が早いというのは、 "いじりながら" 音楽を聴くのを中心に使う私にとっては外出を楽しくさせる大きな要因です。

 大きさは 179×140×34mm、重さは 880g。 1024×768 の他に ワンタッチで 800×600ドット表示もできるのですが、当然ながら文字が小さく、 ...歳のせいか 目がつらいのが難点です (-_-)。



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