タイトル


 2007年 1月 〜 6月 の 今月のひと言 .

  豪 華 旅 行  2007年 1月 1日

 いつもの貧乏旅行から脱して たまには贅沢旅行をしてみたいものだと思っていたら、新聞にそれらしい旅行の広告が載っていたので、それに応募して昨年10月に行ってきました。 それは東京・上野から個室寝台車で札幌へ、そして観光バスで富良野、美瑛、積丹、洞爺湖などを回って、小樽から新潟まで フェリーの個室で帰ってくるというものでした。

 昔出張などで 6人部屋の寝台車しか乗ったことがない者としては、個室の寝台車は狭いながらもそれなりに "優雅" ではありました。 そして早速室内の BGMに クラシック音楽の チャネルをつけると、モーツァルトの フルートとハープのための協奏曲 が聞えてきました。 昨年春にこの曲の第1楽章の MIDI入力をした私は、BGMとはいえ車内から走る景色を見ながらじっくり聴かせてもらいました。

洞爺湖 : ウィンザー・ホテル  次の日、富良野、美瑛を回って着いた ホテルが定山渓の温泉ホテル。 ...まあ、高級な部類の ホテルとは思いますが、夜温泉を出てゆかたで タオルをぶら下げて ロビーで土産物屋を覗いていて聞えてきた BGMがこれまた同じ フルートとハープのための協奏曲。

 そして積丹半島を回って洞爺湖を見下ろす 高級リゾート・ホテル (写真) へ着くと、ロビーで鳴ってるBGMが、なんとまたその場には当然とでもいうように同じ曲。 確かにそのホテルの雰囲気には合ってるのかも知れませんが、豪華旅行をすると毎日同じ "豪華音楽" を聴くことになるとは予想もしていませんでした。

 で、最後の フェリーに乗ってその食堂で、豪華 (?) な食事に飽きて新鮮な気分で ラーメンを食べ始めたら、なんと!、またまた そこで同じ フルートとハープのための協奏曲が流れ始めたではありませんか。 豪華客船には程遠いでしょうが最近の フェリーもなかなか立派なものだとは思いましたが、果たしてこの曲が流れるような雰囲気かは大分疑問を感じながら ラーメンをすすっていました。

 ...という次第で、たまたまとはいえ全4泊とも同じ曲を聴くと、"豪華" と言っても どことなく プアーな印象も残った旅行でした。 ...この HPも、この曲を載せたことによって 少しは豪華な雰囲気が出たかも (?!)、です (^^ゞ。

  メディア変換 その1  2007年 2月 1日

 いつかしなければと思いながらなかなか手が着かず、何年も放ったらかしている悩ましい "メディア変換" の問題が、私だけでなく多くの方にもあると思います。

 例えば昔子供の運動会などで撮った 8oフィルムなど、デジタル化していない間に映写機が壊れたらせっかくの永久保存の記録が宝の持ち腐れになってしまいます。 カセット・テープのもの、ビデオ・テープ、レーザー・ディスク、ミニ・ディスク、....私自身これらの ドライヴ (駆動装置)が動かなくなったら もう オワリです。 アルバムに貼っていた アナログ写真なども色褪せが心配と言えば心配ですし、旅行などで録った ミニの ビデオ・テープも もうそろそろ "脱テープ" の時代になりつつあるようです。

 既に 私の オープン・リールの いわゆる テレコ (録音・再生機)は故障したままで、昔買ったり ラジオの FM放送から録った音楽テープなどは 今 聴くことができません。 機械を直せばいいのですが、直るのかどうかどうかも疑問で、しかも重くて大きく修理に出すのも容易ではなく、何より高い金を払って直しても度々使うようになるとも思えません。

 パソコンの データは カセット・テープから フロッピー・ディスク、MO、ハード・ディスク、CD、DVD、フラッシュ・メモリーなどと変わってきましたが、その都度 メディア変換はしてきているので、昔の データも今に生きています。 8oフィルムなども、パソコンで CDが焼けるようになった頃から少しづつ手を着けていれば、...とは今思っても何の意味もありません。 いや、なまじ 苦労して CDにしていたら DVD時代になってまた変換を考えなければならなかったかも、です。

 何と言っても 音楽、そしてそれ以上に動画などは メディア変換の作業に大変な時間がかかるのが最大の ネックで、しかもそれによって昔の技術で録った音質や画質が向上する分けでもない、...そう考えると結局、将来的にも どうしても必要なものだけ メディア変換するとして、あとは ドライヴ (機械) の方を大事にしておくのが一番かな、というのが私の結論ではあります。

 8oフィルムなどは ガタガタと うるさいくらいの音の中で映写機にかけて見てこそ、その価値も生きてると言えますし ....、(^_^;)。

  V I S T A  2007年 3月 1日

 メージャー・チェンジ後 少なくとも半年は過ぎないと新OS (Windows) を買わないという "我が掟(おきて)" を破り、VISTA発売からわずか 2週間後の 2月中旬に VISTAパソコンを買ってしまいました (写真 : Gateway MX8707j)。 直近の段階では、VAIO-Z と 携帯用の VAIO-U の2台を いずれも私専用で使っていたのですが、家内がいよいよ自分専用の パソコンが欲しいということから VAIO-Z を譲り、私用にはたまたま発売した VISTAパソコンを買ったという分けです。

Gatewayパソコン  メージャー・チェンジの直後には、とかく話題になる それまでの ソフトが動かないなどの不具合などの問題に巻き込まれたくないですし、それに最近は Windowsやその周辺ソフトも成熟してきて、そうした問題を乗り越えてまで敢えて新しい OSに変えたいという動機も、自分自身の中に乏しくなってきていました。

 ...そうした中での VISTA導入の状況をご報告するならば、導入段階は残念ながら 散々で、やはりあまり早くには買うべきではなかった、というのが率直な感想であり、さらに言うなら 今のところ、パソコンはより性能の良いものに替えるとしても、長期的にも VISTAには変えるべきではなかったかも、と思っているくらいです。

 XPパソコンから ソフトを移行させる途上で内臓ディスクの ドラーバー・ソフトが壊れ、サポート・センターにも 3回ほど電話し、リカバリーも結局 3回。その度に 3・4時間が費やされましたが、そういう時のために期待していた丸ごとバックアップの ソフトも (思えば当然ながら) VISTA用の ヴァージョンのものを インストールしなければ役に立たず、しかもその時は未発売、....といった具合でした。

 そして、さて VISTAを動かしてみると、画面などそれなりに洗練され、若干は Macに近づいた感もありますし、パソコン内検索や Net画面の タブによる切り替えなど便利になった部分はあるものの、一方で 細かいことながら 今まであった簡単操作のいくつかがなくなったことによる不便さも目立ち、最も困る 原因不明のトラブルも依然として減っていない状況です。

 私にとって最も痛いのは、搭載済みの MIDI音源 で 私が最も センスが良くないと思っている "Microsoft GS Wavetable SW Synth" 以外の音源は インストールできないようになってしまったらしいということで、だとすれば "今後の音作りに影響少なからず" という暗い気分になっています (-_-)。

  路 線 変 更  2007年 4月 1日

 先月のこの "ひと言" に書きました "VISTAでは Windows搭載の音源以外は インストールできなくなってしまった" という件は、今後の当HPでの MIDIの載せ方に大転換を迫る事態と言えます。

 当HPでは ヤマハの XG音源で聴いていただくことを前提に音づくり (発音の調整) をしてきましたが、最近では Windowsパソコンでは Microsoftの GS音源が、そして Macでは Quicktime が標準搭載され、また 数年前に XG音源も単体では発売中止となってしまい、今や XG音源で MIDIを聴いていただいている方は かなり少なくなっているに違いありません。

 これまで、"せめても" という気持ちから XG音源で鳴らした演奏を MP3形式で録音したものも 差し替え差し替えしながら併載してきましたが、全ての曲にわたって MP3版を載せるには その容量が大きすぎて、現状では無理があります。

 そうした中、今年になってからの XG音源を搭載できない VISTAの登場は、XG音源向きの演奏を提供してきている当HPにとっては 決定的に路線変更を迫られるものに他なりません。 当HPの曲分野からして、また 私の趣味からして、Microsoftの GS音源は最もお奨めしたくない音源であるとはいえ、ほとんどの方々においてその音源でしか聴くことができない以上、結局は残念ながら その音源向きに最適化された演奏に修正するしかありません。

 そのための対応としては、第一に XG音源では低音が大きく聞こえてしまうために 低音の ボリュームを下げていますが、これを Microsoftの GS音源上で バランスが取れたものとする必要があります。 第二に 各楽器の音を エコー 他 エフェクト (効果) のかけ方によって多少なりとも リアルな音に近づけていく、ということになります。

 現在、どのように エフェクトをかければ少しでも マシな音になるかを研究・検討中ですが、それにしても めまぐるしいほど技術が進歩していく ITの世界で 低い レベルの音の方に照準を合わせ作業するというのは、何とも気のすすまない対応ではあります (-_-)。 ...IT技術ほどではなくても 音の センスの方も もう少しは進化してほしいものです。

  異 郷 有 悟  2007年 5月 1日

 先月の中旬に ギリシャを旅行してきました。 前半は2泊3日の エーゲ海クルーズ、後半は メテオラの修道院に デルフィや アテネの遺跡巡りの 10日間の旅でした。 ギリシャといえば誰でもが思い浮かべるのが、やはり エーゲ海であり 遺跡群でありで、その意味では我が旅行も当たり前のものを当たり前に見てきたに過ぎないものではありました。

ギリシャ : ミコノス島にて  でもやはり ナマの目で見る エーゲ海は他の海の色とは違う深い紺碧で、水色の窓に白づくめの家とが互いにその色を引き立てている様からは 風土、習慣、国民性、そして 紀元前十数世紀に遡る はるかな歴史などの関連を色々考えさせられる元にもなり、また 多くの遺跡群も、何千年経っても人間の本質が少しも変わってないことをあらためて実感させられました。

 そして やや北の山の中の メテオラや デルフィの辺りには スキー場もあり、丁度新緑の 4月は野の花も一面に咲いて スイスと間違えそうな景色も広がっていて、日本のように四季に富んだ国であることも伺わせ、それらは我が頭の中のこの国に対する狭い固定的な イメージを広げてくれるものではありました。

 一方で、... 「日本人にもよく合う、旨い旨い」 と言いながら食べていた ギリシャ料理も帰るころにはうんざりで、旅の最終日にはわざわざ探し歩いて日本料理店へ入ってしまいましたが、そこで食べた寿司のなんとも旨かったこと (^^)。

 ...帰ってきて、留守中録り溜めてあった ビデオを見ていたら、たまたま今旅行中の関口知宏の中国列車の旅で "異郷有悟"、すなわち "異郷に来て自分や自国を悟る" という言葉が出てきましたが、「同感、同感 (^.^)」 の思いがひとしおでした。 ...寿司だけで "異郷有悟" を感じた分けではありませんが、...(^_^;)。

  ロストロポービチ  2007年 6月 1日

 30数年前、カラヤン指揮の ベルリン・フィルを バックに ヴァイオリンの オイストラフ、ピアノの リヒテル、そして チェロの ロストロポービチが演奏した ベートーヴェンの 三重協奏曲の レコードが発売になった時には、その演奏メンバーの豪華さが大変な話題になったものでしたが、ついに ロストロポービチもこの 4月27日に亡くなり (80歳)、皆彼岸の人になってしまいました。

 ムスティスラフ・ロストロポービチ (1927-2007) (参照: ウィキペディア) については、とにかく "超人ぶり" が話題になる人で、'91年の ソ連クーデター事件では エリツィン前大統領らとともに ロシア政府ビルに自動小銃を持って立てこもったという有名な話もありますが、こういう人にありがちな "奇行" とは無縁だったようです。

 最近の新聞にも 一柳富美子氏 (音楽学者) が 「テンションの高さは、常に タイフーン級だった。 音楽、政治、社会奉仕。 あらゆる面で常人の何十倍もの企画力と実行力を発揮し、周囲を圧倒し続けた。」 と書いていました。

 一見して気難しそうな風貌、演奏スタイルなどから "さもありなん" と思わせる印象もありますが、数年前に小澤征爾 と若手演奏家と東北地方の寺の本堂で リハーサル、そして本番の演奏をしていた 密着取材の テレビ番組がありましたが、"親友・小澤への協力ということもあろうものの、世紀の大演奏家が はるばる ロシアから 日本の片田舎まで駆けつけてきた" と思うと、その "超人ぶり" というのも、けっして お高い所に止まったものでないことを実感させられました。

  一柳氏は 「早朝の築地魚河岸、入り口で長靴に履き替えて、なじみの マグロ専門店に突進する無邪気な スラーヴァの姿が懐かしい。」 とも書いていましたが、的確な技術に裏打ちされた温かみや深奥に迫った演奏から、一口に彼はそれらを含めた意味でも超人だった、いや だからこそ 真の意味で超人だったと思わせるに十分なものがあると思います。



前 半 期 (2006.下)    次 半 期 (2007.下)
初 期 (1996.下)    ひと言 トップ    ト ッ プ

★ Copyright (C) 1996.9.5. - Ikemy (Japan) : All Rights Reserved ★