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 2009年 7月 〜 12月 の 今月のひと言 .

  目に焼く、耳に刻む  2009年 7月 1日

 毎年 6〜7月には我が家の玄関先の睡蓮が見事な花を咲かせます。 が、我が家では睡蓮が咲くのは大抵 数輪、しかも一輪が 2・3日で終わってしまいます。 この花が咲くと、毎年 性懲りもなく同じように、つい屋内から カメラを持ってきて レンズを向けてしまいます。 睡蓮

 当然ながら、毎年比べることさえ意味のないくらい 同じ写真が溜まっていくこととなります。 ...我が家では お花見の季節の東京・新宿御苑の桜の写真も、毎年同じような写真が溜まっていますし、以前、夏から秋にかけて一回だけ咲く月下美人の花の写真もそうでした。

 "旅行へ行っても写真は撮らない。 しっかりと目に焼き付けるべき。 その方が後で写真などで振り返るよりも印象が濃い"、あるいは "絵葉書と同じ写真を撮っても意味がない" という方もいて、そういう方からは "撮ることに気を取られるというのは、その分、本物を実感する良さを知らない証拠" と言われそうではあります。 確かにそうでしょう。 それが物事に対する本来の感じ方、楽しみ方で、後で再現できる写真などを確保したと思う分、本物を前にしている間の感じ方は弱いのかも知れません。

 音楽の場合も同様で、実演奏を "耳に焼き付ける"、いや、"耳に刻む" (?) ことによって得られる印象は、録音・録画などよりも はるかに濃いものがあるとは思います。...とは思いつつも、写真や録音の圧倒的な再現力は記憶力の比ではなく、過剰にそれらの力に頼ってしまいがちになるのも、"高精細化"、"高忠実化" などの技術がますます発達した現代の自然の成り行きでもありましょう。

 名演奏など、テレビなどで放映されたものを ビデオを録ってなかったことを後で悔やまないよう、せっせと録り、見た後も捨てられなくて結局溜まっていってしまうというのも、この心理の延長線かも知れませんが、こうした例は今や非常に多いと思います。 ...それにしても、ただ録っただけで一度も見てないというのは無駄そのものでしょうが、...実は私もそうした DVDもあるにはあるんです (^_^;)。

  満 天 の 星  2009年 8月 1日

 先月の 22日は、日本でも皆既日食が見られるということで 数日前から テレビや新聞で騒いでいましたが、当日は全国的に天気に恵まれず、壮大な天体ショーを期待した向きには残念な思いをした方も少なくなかったようです。 私自身は、子供の頃に皆既日食で日中の暗さに異様な感じがした経験が思い起こされましたが、それよりも昨年の丁度今頃、黒部・立山を旅行し、立山頂上直下の室堂 (写真は 室堂から見た夕方の立山) に泊まった時に見た満天の星を見た時の方に感じるものがありました。 室堂から見た夕方の立山

 滅多に見られない日食に比べて、実はいつでもある満天の星の価値観は低い筈ではありますが、逆に いつでもあるにもかかわらず滅多に見られなものを見ることの価値観は大変なものだと、立山上空を見上げた時に思いました。 私自身何万もの星が私の視界に入った経験は何十年も前の高校時代に富士山に登った時以来で、その時もそうでしたが、普段は ほとんど意識することのない星だらけの空を見上げていると、次第に怖くさえなってきました。

 東京・銀座から歩いても 10分、いわば東京の ド真ん中で生れ育った私の子供の頃は そうした所でも色々な星座が見え、冬の晴れた夜などには天の川が見えることも珍しくなく、そうした夜空が当たり前だと思っていたものの、今では人里離れた所へ行っても、天の川さえ見えることも滅多になくなってしまい、星とは夜空に ぽつんとあるものという感覚です。

 先日の テレビでは 「皆既日食を経験すると人生観が変わる」 と言っていた人がいましたが、それはオーバーな言い方でしょう。 それよりも満天の星を見たことがない子供達、いや大人でも、が それを見ると相当な カルチャー (?)・ショックがあるのではないかと思います。 なんせ 普段ほとんど見えないだけで、我々は現実に 24時間いつも それだけの星に囲まれて生活してるんですから。

 もちろん プラネタリウムでも満天の星は見ることができますが、そうではなく高い山などで ナマで見ることは、私には音楽を レコードや CDで聴くのと ナマ演奏で聴くのとの違いとは ケタ違いに価値のあることだと思います。

 ...なお余談ですが、室堂では、泊まった ホテルが夜に屋上で開いた星座の講習会が終わって寝た後、夜中の 2時頃に起き出して一人で真っ暗な ホテルの屋上に手探りで上がり、もう一回 貴重な星座を眺めました (^.^;)。 ...月面に一人取り残されたような感覚になり、(寒さもさることながら) 神秘的な怖さで 思わず身震いしました。

  用 語 解 説  2009年 9月 1日

 "カンタービレ"、"ヴィヴァーチェ"、"アダージョ"、"ラルゴ"、"ドルチェ"、...等々、音楽用語には 夢があって 語感の良いものも多いせいか、自動車の車種名や 化粧品の ブランド名など、幅広く採用されているものが多いようで、それら個々の用語について、聞いたことはあるけれど意味は分からないという人も多いようです。

 これらの言葉が頻繁に出てくる当サイト各頁の曲解説では、いちいち カッコ書きで註をつけていては、知っている人にはわずらわしく、一方で 註がなければ 以後読む気にならなくなるという人もいそう、...ということで、何年も前から 用語解説専用の頁 を作ろうと思っていたものの、各頁がらの リンク付けの面倒さから手が着かず、先月になって やっとそれに着手し、Upしました。

 リンクが張られている言葉を クリックすると、たちどころにその言葉の意味が出てくるなどのことができるという ホームページの機能の便利さはこういうところでこそ生きるものでしょう。...が、そこまでは良いとして、解説を読めば読むほど かえって分からなくなるという例もあったりして、いざ自分がそうしたものを作ろうとした時、こうした場面で "要は何なんだ" ということを知りたいという程度の要望を満たせる解説を書くことの難しさを感じさせられます。

 音楽用語には長い歴史の中で意味や形態など変化してきたものも少くなく、しかも定説を覆すような作品の創出にこそ 意義を見出そうとする、こうした芸術の世界では、一概に言えないことが多く、私自身、音楽辞典などを見て、"かえって分からなくなった" とか "よく分からないことが分かった (-_-)" という結論で終わることもないではありません。

 例えば、世界中に様々な形式のある舞曲など、 "ワルツ"、"ポルカ"、"メヌエット"、"ガヴォット" などをはじめ、例えば スペインの "ボレロ"、"ハバネラ"、"マラゲーニア"、"ホタ"、"タンゴ"、...など、調べてみて、歴史は何となく分かっても、互いにどう違うのかなど 言葉での説明では不十分で、結局 今回、舞曲の解説は掲載をあきらめました。

 そして、こうしたものを作る時には、言葉足らずで誤解を招くことも、多少のことなら覚悟して作る姿勢も必要だと、今回思いました。

  アクセス解析  2009年 10月 1日

 どのような人がどのような目的でこの サイトに アクセスしておられるのか、そしてどう感じておられるのか、は、当サイトのような商用でない サイトでも、多少は気になるところではあります。 我が サイトを置いている プロバイダー (Geocities) では、以前よりも レベルの高い "アクセス解析" の サービスが無料とのことから、この 6月にその設定をしてみました。 ギター

 クリックの統計数字的なものを カウントするだけなので、見る人の目的や感想などは全く分かりませんが、新規・再訪問別、訪問直前の閲覧頁・直後頁、平均滞在時間、訪問者の国別・県別、訪問者の パソコン環境など、掲載する側からして興味深い項目もあります。

 さて 状況は、...7〜9月の 3ヶ月間で、アクセス数は 8,740件、1日平均 95.0件 (トップ頁だけの数なので、当サイト全体の アクセス数はその数倍はあると思います)で、これは解析以前のただの カウント数。 曜日では土日、時間帯では夜8時〜12時頃の アクセスが多い。 当サイトへ初めて来られた アクセスの検索元は 1位ヤフー、2位グーグル、検索用語の最も多いのは "マンドリン、midi" でしたが、これらは想定の範囲内で、何も驚くこともないものでした。

 訪問者の都道府県別では、"1位 東京、2位 神奈川、3位 大阪、4位 埼玉、5位 愛知"、...これまたそんなものかな、で、 国では "1位 アメリカ、2位 ポーランド、3位 カナダ、以下 イタリア、オーストリア、ドイツ、香港、韓国。 ...全アクセス数からすれば 外国全体で わずか 約3%で、1位の アメリカでさえ 約1%でしたので、特に外国の方を意識している分ではない当サイトとしては、やはりこんなものでしょう。 また 何故か 2位が ポーランドと言っても、全体の数の少なさからすれば、有意差はない 、たまたまの数字でしょう。

 ...以上、他も含めて表面を撫でただけのような解析ということでもあり、我が サイトとしては 興味深い結果が出た項目は あまりなかったというのが結論でした。 ...が、それよりも、インターネットの利用者として、(特定できる個人データとしてはないまでも) 何処を辿ってその頁へ来たか、何処へ飛んだか、など閲覧行動が逐一、捕捉・分析されているのだという "アクセス解析" ならぬ "アクセス追跡" (?) の事実の方に興味深いものがありました。

  あひるの子  2009年 11月 1日

 先月、今年没後 250年を迎えた ヘンデル (1685-1759) の 「涙の流れるままに」 を Upしましたが、その ヘンデルについては、多作でもあっただけに作品に表現されている幅の広さには、私など素人から見ても驚くべきものがあり、これも ヘンデルの作かと思わされる場面もしばしばです。 また、ベートーヴェンなど多くの作曲家の肖像画などを見ていると、こういう顔をした人がこういう作品を書くんだと、総じて納得させられるものがありますが、そうした面でも ヘンデルについては そう単純なものでもないという感じがしてきます。

 ドイツに生れ イギリスに帰化して以後、生涯 イギリスで活躍した ヘンデルという人は、一口に陽性の人だったようで、当時の エンターテイナーとしての "音楽事業" にも成功して王侯貴族から一般庶民まで厚い支持を得、一方で相当な グルメで、そのため若い頃は細身だった体も ビヤ樽のようになり、そうした面での面白い逸話も多いようです。

 芸術家とその作品の関係においては、例えば 「その作家が悲しみをかかえた時代だったから、これだけ悲しい曲になった」 といった解説が聞かれることが多く、確かに大抵はそうなのでしょうが、そういうこととは無関係な、つまり相当悲惨な目に遭っている中でも真底楽しい曲ができあがるとかその逆の ケースも少なくないのではないでしょうか。

 小林秀雄著作の 「モオツァルト」 の中に 「ヴァレリイはうまい事を言った。 自分の作品を眺めてゐる作者とは、或る時は家鴨(あひる)を 孵(かえ)した白鳥、或る時は、白鳥を孵した家鴨。間違ひない事だらう」 というくだりがあります。 異論もあるようですが、私などのような素人でも よく分かるような気がします、特に モーツァルトや ヘンデルにおいては。

 私的な行動面では軽薄あるいは常識から外れた言動も目につく モーツァルトにおいてこうしたことが言われるのも もっともなところがあると思いますが、ヘンデルについても同じようなことが言えるような気がします。...天才は自身の時々の生活やそこから もたらされる感慨によって、あるいはそれを生かして素晴らしい作品を モノにし、そうした生涯が肖像画などの顔にも現れているという図式があるとして、さらに超天才、あるいは "超感性" の人となると、その域をも超えた作品となって現れるということなのかも知れません、...と、素人ながら思います。

  メール・フィルター  2009年 12月 1日

 新曲を Upする度に感想などの メールをいただく何人かの方の メールが今年の夏頃、急に来なくなり、おかしいと思って プロバイダーの迷惑メール・ボックスを探したら ごそごそと出てきて、びっくりしたことがありました。 正常に届いている メールも少なくないために 気がつくのが遅く、その時、それらの方々には あわててお詫びとともに返事を書いたことでした。

マンドリン、マンドラ、ギター  またその後、友人との飲み会の幹事から日程調整の メールが届き、「参加します」 の メールを出して だいぶ日が経ってから、私から返事がないとのことで、「多分長期の旅行にでも行ってるのかも」 と書かれた全員宛の メールが入って、初めて私から相手に届いてないことを知ったということがありました。 よくよく探ってみると、なんと! 5ヶ月前から届いてなかったことが判明。 その後 プロバイダーにもかけあったりして、両者で解決策を模索したのですが、結局 ダメで、今ではその人には ケータイ宛に発信しているという状況です。

 そして実は逆に、その前からある友人から発信する同報メールが私だけにとどいてない未解決の件もあって、それらは 多分 プロバイダーが迷惑メール・フィルターの基準設定に何かしらの変更を加えた以外には考えられないと思ってはいますが、結局 原因がつかめないまま、今に至っているという状況です。

 私のような サイトを運営していると、名前と メール・アドレス以外には何も知らないながら親しくお付き合いさせていただいているという方も多く、そうした中で急に疎遠になってしまった ケースも何例かあり、それがそうした メール・トラブルが原因なのか、それともこちらが何か気を害するようなことでも言ってしまったためなのか、...そう考えるのも寂しいことではありますが、むしろ相手の方が 一向に私からの 返信メールが来なくなって、同じようなことを思っておられるのかも知れないとも思います。

 メール・フィルターのお陰で、以前 受信ボックスを開けて不快な思いをしていたようなことがなくなったのは有難いとは思うものの、困ったものです。 ...11月9日号の 「日経パソコン」誌に、メール・トラブルの アンケートの回答で 1位が 「迷惑メールが多いため、正規のメールを見過ごした」 で 24%、とあり、その結果と フィルターとの関係は不明ですが、こうした メールの トラブルで友情にひびが入ったという例も少なくないことでしょう (-_-)。



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