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 2013年 1月 〜 6月 の 今月のひと言 .

 レコード売上倍増  2013年 1月 1日

 一昨日 (12月30日) の NHKテレビ・夜7時の ニュースで、"CD が ネットでの ダウンロード販売などに食われて売り上げを落としている一方で、レコードの方は倍増している" という話題が放送されていました。 理由は、その放送に登場した販売店主によれば、「レコードの方が生演奏に近く、暖かみがある」 というようなことを言っていましたが、主因は多分、若い人達を中心に 専ら デジタルに取り囲まれている今、アナログ録音の新鮮さが感じられているからではないかと思われます。

 私自身は、以前にも書きました (オーディオ趣味) ように、CDの時代以降、つまり デジタル時代になってから、それらを買うことが少なくなりましたが、その理由は正直なところは自分でもよく分からないのですが、デジタル化で確かに音質はかなり良くなったものの、今ひとつ面白くない、心に響かないという気が残ってしまうからだと思ってきました。

 レコード盤に刻まれている溝は、演奏会場で、あるいは録音スタジオで震えていた音の波が、極力忠実に コピーされてきた "震えそのもの" で、コピーとはいえ、デジタルのように数値化されて点に分解されて記憶されたものとは全く異なる、その意味では原始的な、そして "ナマの空気" を伝え残したもので、それがそのまま聴く者の鼓膜に伝わってくるのだと思います。 そうした意味で、その ニュースで話していた販売店主の表現は正しいな、と思いました。

   昔、アンプ (増幅器)が 真空管から トランジスタに変わり始めた頃、"管 (真空管) と 石 (トランジスタ)" の比較論が盛んだったことがありましたが、輪郭がぼけているが暖かい管、クリアーだが冷たい石、といった、やはり管は管なりの、石は石なりの味の違いが 多くの人に分かったように、アナログと デシタルの違いも 多くの人に分かることだろうと思います。

   今でも数十万円もする最高級アンプには管のものが多く売られていますが、肌感覚も含めて本当に良いと思われる音は アナログにあり、という気がします。

 4Kテレビ  2013年 2月 1日

 我が家の居間の 36インチ型の テレビ (右の写真) は、まだ ブラウン管のもので、そのことを他人様に話すと、大抵 "地デジが定着した今でも そんなものがあるの?" という顔付をされます。 多分、"地デジ = 薄型テレビ" という、一種の固定観念があるからなのでしょう。 十数年前に テレビを買い替えなくてはならなかった時に、どうせなら ハイビジョンが見られるものを、ということで買った、薄型テレビ普及期前のものですが、買った当初からすれば 寄る年波には勝てず (?) 多少 ボケてはきたものの、不都合なく見れている以上、まだ買い換えの気を起こさせる状態にはなっていません。 我が家のブラウン管デジタル・テレビ

 そうした中、最近、4Kテレビの登場が囁かれ始めてるなと思っていたら、先日の新聞に、来年7月の ブラジルでのW杯サッカーに合わせて 4K放送が開始されるとの報道があり、これまで 薄型テレビ、地デジ、3Dテレビ、と矢継ぎ早に進展してきたこの世界が、私など一般消費者の目からは、買い換える間もなくここまで来てしまったという印象で進んでいるようです。

 念のため言うなら、4Kテレビとは画素数が 縦 2,160 × 横 3,840 と、縦横各々現在の ハイビジョンの 2倍、面積で 4倍の、より高精細な テレビです。 私は、"今、本格普及してまだ間もない ハイビジョンで十分と思っている中、少なくとも一般家庭でそんなに高精細の必要性があるんだろうか" と多くの人が思っていると思います。 ...30年近く前に何処かの展示会で初めて ハイビジョンを見た時、人肌の キメまで見えたその画像に将に クールな感動を覚えた記憶がありますが、まだ 4Kの実物を見てない私の現時点での想像では、今後初めて見た時には、多分その感動は それより相当薄らいだものとなるような気がします。

 ...10年後あたりでは 4Kテレビも当たり前になるんでしょうが、今は日本の テレビ機器業界の国際競争面での苦境脱出の意図から急いでいるように見てとれ、いずれ、これまでの半導体メモリーの拡張競争のような、結局は消耗戦に終わるようなことにならなければいいが、という気もします。 そして、それより例えば iPad のような創造的な機能を提案するような道はないのかしら、とも思います。 ...なお余計なことですが、日本では "3K (きつい、汚い、危険) 職場" などという芳しくない イメージの言葉がある中で "4K" という言い方も いかがなものかとも思います。

 梯 郁太郎  2013年 3月 1日

 私自身、既に 20年以上にわたってお世話になってきた、そして当サイトの要ともいうべき MIDI の技術が誰によってどのように作られてきたのか、正直なところ知らないままに使ってきました。 もっとも知ったところで、そしてその柱となるような人がいたとしても、多くの学者・専門家の知恵の結集ある諸 IT技術と同様のことだろうと程度と、そうしたことにはそれほど関心ももっていませんでした。

 そうした中、この 2月の新聞に 「梯郁太郎氏、MIDI の技術における貢献で グラミー賞受賞」 の記事を読み、同氏がこの技術での世界的な "柱" であることを知り、早速 ウィキペディアなどで検索。 肝心の MIDI の技術開発の経緯などはあまり書かれてなくて、同氏の経歴中心の内容でしたが、それに感銘を受けたので、この "ひと言" に書かせてもらったという次第です。

 梯氏 (参照: ウィキペディア) は 1930(昭和5年)生れ (現在 82才)。 2才の頃に両親を亡くし、1947年に 16才で時計店を開業、ラジオの修理も手掛け、大学受験も決心するするものの 戦争と自身の結核のため断念。 入院中に テレビを自作。 奇跡的に体力を回復し、退院、結婚と同時期に "カケハシ無線" を開業。 良く聴いた バロック音楽の オルガン、そして電子オルガンから トランジスタを用いた オルガンを試作。...そしてやがて "ローランド"社を設立。 MIDI規格を作り、1982年に各社から発表。

 今から 20年以上前、パソコンもかなり普及してきた頃とはいえ、一般人が レコードや CD などで聴く演奏と聴き違えるほどの演奏を作れるようになるには何十年も先のことと思っていたものが、10万円位したとはいえ MIDIの ハード音源 を当時の パソコンに繋いで聞こえてきたその音の リアルさに驚嘆しました (ハード音源を使うと、当時の パソコンでも今当サイトで MP3で聞こえている音と同じ音質の音で聞こえました) が、今あらためて、それらはこうした "凄い人" の力によるものだなと思わされました。

 なお話は全く変わりますが、ヴォルフガング・サヴァリッシュ氏が 2月22日に亡くなりました。 世界的巨匠と言うべき指揮者で、NHK交響楽団に惚れ込み、その名誉指揮者としても貢献され、日本人としても大変お世話になった方です。 享年89才。 ご冥福をお祈りいたします。

 iPad  2013年 4月 1日

 iPad 発売から ほぼ3年、iPad2 でも ほぼ2年。 遅まきながらその iPad2 を買いました。 夫婦2人に パソコンが 3台もある我が家には、今更特に タブレット端末の必要性もないのですが、購入後の感想としては、やはり良い買い物をしたという感じです。 iPad

 その第一は、なんといっても利便性で、すぐ起動する、マウスがいらない、寝転がってでも文字入力できる、直感的な操作、等々、これらは今では スマホと同じで珍しいことでもありませんが、 例えば 天気予報、時刻表、辞書・辞典など、ちょっとしたことの参照などの ニーズは意外に多いもので、その点、起動に時間がかかり、一定の姿勢を強いられるなどの パソコンの比ではないものを感じます。 また価格も パソコンの 1/3 〜 1/2 で、家庭使いには 通信費の上乗せもなく、また スマホや iPad mini より大きな B5サイズの iPadの画面は、本を見る位の ムリのない自然な広さで、重さとの兼ね合いからも 丁度良いように思います。

 もっとも こうしたことは、私自身は今まで Apple Store などで実際に触って体験済のことではありましたが、特に歳をとって ド忘れなどが増える一方で、ちょっとしたことが億劫になりがちな者にとっては、やはり買って使ってみて実感するものだと思いました。 今更私が言うほどのことではないですけど、これは、文書、絵、写真、音楽を "作る" などの作業はやはり パソコンで行うとしても、"見る"、"聴く" などの、主に情報入手のためには パソコンでない、こうした タブレット端末や スマホの方がやはり生活実態に合っていると実感します。

 ところで、"我が家に パソコン3台" と言っても、そのうち 2台は 夫婦各々用、そしてあと 1台は、特殊事情ともいえる、私の MIDI作成上、私にとって必要な ソフト音源 が使えるために今後とも手放せない XPパソコンですが、こうした特殊事情がなければ、今や夫婦で パソコン 2台は必要なく、1台あれば あとは iPad のような タブレット または スマホで十分といったところです。 ...最近 ノート・パソコンが売れなくなってきたという事情も納得です。

 SSW 8  2013年 5月 1日

 私が常用している MIDIソフトSSW (シンガー・ソング・ライター) の Lite Ver.8 への ヴァ−ジョン・アップと利用者への優待販売のお知らせメールが入り、発売開始の 4月初旬に早速購入しました。

 これまで SSW には 12年間 お世話になっていて、今使っているのは Ver.4。 若干の不具合はあるものの、"大きな一点" を除いて特に不自由しないで使っているので、Ver.Up に飛びつく理由も特にないのですが、その後の Ver.Up も 4段階目となると、そろそろ切り替え時かなと思い、 新Ver. に乗ったという次第です。

 そうした特に不自由しないで使っている身として期待感もさほどないとはいえ、その後の Ver.Up でそれなりに諸事進化しているのでは、と思いつつ、とにかく 1曲作ってみましたが、その結果は、...今のところですが、予想した以上のものはなかったという感じです。 そもそも上記した "大きな一点" とは MIDI音源 のことで、これは Ver.4 のものより全体として かなり良くなったというものの、私の特殊事情として使っている マンドリンの音などでは、やはりとても使う気になれるものではなく、あとは当然解決されるべき不具合が解決されていたくらいのことでした。

 また Ver.Up で困るのは、他の多くの ソフトにもある "上位互換" の問題で、私が唯一使えると判断している ヤマハ の XP音源 が使える XPパソコンへ作った演奏のデータを移すには、例えば繰り返し記号などのない、拡張子 .ssw か .midデータしかなく、移行先で演奏の調整などするには非常に不便。 合奏仲間との楽譜の共有化も含めて、結局 Ver.4 を使う方がずっと便利。 ...ということで、早くも Ver.8 は使う気になれないでいます。 MIDI音源さえ良くなっていれば、XPパソコンも使わずに済み、上位互換も気にする必要もないんですが、...やはり音楽ソフトは音が命ですから。

 朴 葵姫  2013年 6月 1日

 ギターが大きく見えたためもあってか、その胴と棹の間からちょこんと頭を出して奏いている女の子は小学生かと、ご本人には失礼ながら思ったのが、昨年、テレビで初めて見た時の ギター界の新星: 朴 葵姫 (パク・キュヒ、1985年 韓国生れ) (参照: オフィシャル・サイト:プロフィール) に対する第一印象でした。 そしてその小さな体で奏でられた 「アルハンブラ宮殿の思い出」 の演奏にはびっくりしました。 ギター

 この曲については私も今まで多くの世界的な プロの演奏を聴いてきて、これほどスムーズな トレモロ を聴いたことがあっただろうかと、けっして誇張でもなく思いましたし、その他の曲でも、曲ごとの技術的な壁を難なく乗り越えて、曲想を活き活きと再現している様は、これは大変な人材が現れたものだという気にさせられました。

 さらに付け加えると、インタビュー画面で話す日本語は日本人そのものと言って良く、おそらくほとんどの人がそうであるように、にわかにその経歴を知りたくなりましたが、テレビ画面の下に流れた テロップから、一口に言えば韓国生まれで音楽に関しては ほぼ日本育ちといったことが判明。 28才の今はまだ ウィーンの音大に留学中の音楽生ということで、将来が楽しみな逸材だと思います。

 彼女より 7才歳上の村治香織が出てきた時も大したもんだとも思いましたが、最近 聴く度に ハラハラすることが多くなった彼女にももっと頑張ってほしいものだとも思いました。 ...朴 葵姫が テレビで奏いていた スカルラッティの 「ソナタ イ長調」 を たまたま先月、当サイトに Upしたので、それらも思い出したという次第です。



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