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 2017年 7月 〜 12月 の 今月のひと言 .

 楽あれば苦あり  2017年 7月 1日

  MIDI で既存の曲の楽譜を基に演奏を作っている人には 多分似たような経験をされていることと思いますが、その過程での "楽と苦" の話です。

  先ず選曲の時点で、例えば 10分程度の管弦楽曲の演奏を作るとなると、私の作業ペースからして完成するまで 1ヶ月位は予定しておく必要があり、その覚悟 (?) と 作りたいという気持ちとの葛藤があります。 着手段階に入ったところでは、最初の数小節を入力して鳴らし、「あの大演奏家の演奏の音と同じ音が出た」 ような気がしたところで、一瞬、俄然 ヤル気のようなものが出ます (が、素人が入力したばかりの時点で大演奏家と同じ音で音が鳴るなんていう分けはないのですが)

  しかしその後の ただ楽譜と同じに音符を並べていくだけの転記・入力作業は、当然ながら大曲ほど延々と続き、ややこしい楽譜になると 2・3小節の入力に 1時間位かかることもある、かといって途中で放り出すこともできない、我慢が続く時間帯です。 未入力の頁の多さに ため息をつきつつ、入力済の部分の テンポや表情などを仮設定して音を確認しながら、ヤル気を奮い立たせて先に進むといった状態が続きます。そしてさらに、一先ず入力が完了したところで、間違い探しの チェックという無味乾燥の苦しい作業が待っています。

  が、めでたく それらが一通り終わって、テンポや表情などの整備に入るあたりからは、時として天国を感じるような幸せな時間帯に入りますが、...時間をおいて聴き直してみると ガッカリ。 そして設定のし直しなどに入って泥沼状態などになると地獄、はオーバーにしても、そんな気分に陥ることもないではありません。

  ...ということで、"楽あれば苦あり" の落差の大きな趣味だなぁと、私は思います。

 アドレス帳の怪  2017年 8月 1日

  ここ数ヶ月、私の パソコンの メールの アドレス帳から次々に アドレスが消えていくという怪現象が起こっています。

  私は今、メールは最も使い勝手が良い Thunderbird を Win10パソコンで使用して受発信していますが、多人数に Bccで同報発信するには Win7 の "Live Mail" の方が使い勝手が良いため、その場合のみ そちらを使っています。 知人・友人、そして当サイトに関連してお付き合いいただいている方々への新曲Upの お知らせメールなど、宛先欄に アドレスをまとめた フォルダーを投入すれば何十人にも一気に送信できます。

  問題はこの数ヶ月、その いくつかに分類してある フォルダーの中に入ってる筈の通知先が、いつの間にか、例えば 30人あったものが 25人になっています。 仕方なく手作業で 欠けてしまった アドレスを追加修正して 30人に戻しても、また暫くすると今度は別の アドレスが欠けたりして 23人に減ってしまったりします。 ...「こんな現象ってありぃ!?」 という感じです。

  フォルダーに入れる前の アドレスが消えていないのは幸いですが、同報発信する度に 欠けはないか チェックするのは ばかばかしく大変な作業で、チェック漏れも生じてしまいます。 ...こうした事態に気づくのが遅かったために、最近、私から来る筈の メールが来なくなったとか、来たり来なくなったなどで、「一体どうなってるの?」 とお思いの方もおられると思います。そうした方には申し訳ありません。 原因と解決策を検討中です。

 ポルカ 「とんぼ」 その2  2017年 9月 1日

  ヨーゼフ・シュトラウス の ポルカ 「とんぼ」(参照: YouTube) については、既に 15年前のこの "ひと言" に書きましたが、今回 "その2" として再度この曲について書きたくなることがありました。

  先月、山田耕作の 「赤とんぼ」 を Upしましたが、その際、その解説の参考と確認を目的に Wikipedia を当たっていたら、「ブラームス (1833-1897) が 1882年に世界録音史上初ともいえる ピアノ演奏・録音した曲が 2つあり、そのひとつが、このポルカ 『とんぼ』であった」 という記述がありました (なお この録音は音質が悪すぎて、様々な復元の努力にもかかわらす、今でも ほとんど聴きとれない状態のものだそうです)

  そしてもう ひとつ、指揮者の オトマール・スウィトナー (1922-2010) が「好きな曲は何万となくある。そのなかで、ひとつだけ選ぶなら……『とんぼ』だ」と言ったとのこと。 この2つの記述を目にして、「へぇ〜、そこまでそうなんだ」 と、あらためてこの曲の いわば "実力" を知った次第です。

  私自身、昔から なんとかこの曲の演奏を作りたいものと思いながら今だに実現できないでいますが、これ1曲の楽譜が 4,410円ではねぇ。 以前にも書きましたように もっと手頃な値段でないとねぇ。 ...2ヶ月前に Upしました 兄ヨハン・シュトラウスの 「常動曲」 は安価な 「ポケット・スコア」シリーズにこの曲があるため 412円だったんですけどねぇ。

 セザール・フランク  2017年 10月 1日

  昨日、19年前から Upしてあった ファルボの 「序曲 ニ短調」 の ストリングス演奏を マンドリンの トレモロ演奏に作り直し Upしましたが、その 19年前の 「今月のひと言 」 で セザール・フランク作曲の同じ ニ短調の交響曲について触れました。 その フランク (参照: ウィキペディア ) についてご存じない方もおられるかと思い、ひと言。

  1822年、ベルギーの リエージュ生まれ。音楽教育に熱心すぎる父親との確執などを経ながら パリ音楽院で学び、晩年には同音楽院の教授なども務め、音楽界での関りも多かったようですが、終始 教会の オルガン奏者としての存在に軸足を置き、誠実、謙遜、勤勉などいう言葉がついて回った人物だそうで、彼の作品にはそうした人柄が良く出ているようです。

  彼の ニ短調交響曲については、その評判は、作曲者ご本人は大して気にしていなかったとのことでが、初演後どころか初演の前から良くなかったそうです。 が、私の持っている フルトヴェングラー (1886-1954) の モノーラル・レコードなどを聴くと、後年 彼のような大指揮者が登場することを想定して書いた曲のような気さえする名曲で、また、1969 (昭和44) 年に カラヤン が パリ管弦楽団を指揮した この曲の レコードが発売された時などは、多分日本だけでなく世界中で その前評判など大変なもので、私も NHK の FMラジオで放送された時には 失敗しないよう緊張して録音したことを よく覚えています。

  なお私はだいぶ以前に、やはり彼らしさが感じられる有名な 「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」 の カノン で有名な 第4楽章を マンドリンで奏いた MIDI を作ったのですが、これが我ながら ほとんど失敗作で放置状態のまま。 でもどんな曲かをご紹介する サンプル演奏の意味で、そのまま ここに添付します。


 楽譜への こだわり  2017年 11月 1日

  先日の朝日新聞 (10月23日夕刊) の 「凄腕つとめにん」 という欄に 全音楽譜出版社 出版部係長の 渡邊裕子さんという方の仕事内容と そのこだわりの様子が書かれていました。 ...その仕事は主に楽譜の ゲラの校正で、具体的な内容のひとつは ミスの訂正、そしてもうひとつは見栄えの修正で、絶対に見逃しの許されない前者の仕事はもちろんのこととして、それ以上に後者の仕事にこだわりのある様子が、そこに書かれていました。
  「メロディーの盛り上がりや揺らぎを的確に表すように、音符をつなぐ罫の傾きには特にこだわる。コンピューターでつくった ゲラでは機械的に傾きがつくが、音符の並びを確かめながら、最適な角度になるように定規で赤線を引いていく」 そうで、音符と音符の間隔なども 0.1o 単位で調整していくそうです。
  音大生だったころ、同じ曲でも楽譜によっては やる気が出るものと出ないものがあって、「いい楽譜からは、眺めているだけで音楽が立ちのぼってくるんです」と感じた経験がそうさせているとのことで、最後に 「コンピューターに負けたくない」 と締めくくられていました。
  ... 同職種の人達にはある程度 常識のことだろうとは思いますが、"仕事人 かくあるべし" と感じ入りました。 ...ところで、私の持っている MIDIアプリSSW はどうなのか。 左図で 「序曲 ニ短調」 の頁に載せている Ver.4と Ver.9 の楽譜を比べると、後者では罫の傾きなど 改善されているものの、その罫の傾きをはじめ音符の間隔や オタマジャクシの尾の長さ、さらには頁めくりのし易すさなども含めて、"眺めているだけで音楽が立ちのぼってくる" にはまだ距離がある感じです。 でももう何年もすれば AI に技術を仕込むことによって、例えば将棋の世界のように人の方が負ける時代が来てしまうのでしょう。

 マクド と マンド  2017年 12月 1日

  今年の夏に日本マクドナルドが、地域によって異なる愛称の "マック" と "マクド" に決着をつける キャンペーンを実施し、販売数や ツィート数などの集計で 51% 対 49% の僅差で "マクド" の勝ちとなったという ニュースが流れました。 地域別では "マクド" を支持するのは関西圏中心の 11府県のみだそうで、それでこの結果とは それら地域での支持の高さが伺えますが、私は今まで "マクド" という言い方があるとは知りませんでした。
  ...そもそも マンドリンや ギター、そして MIDI などとも関係のないこの件を ここで取り上げる気になったといいますと、関西圏だけのことなのかよくは分かりませんが、マンドリン、あるいは マンドラ などを含む総称、あるいはそれらの メンバー (集団) の略語として "マンド" という言い方があることを思い出したからです。
  私など関東の学校の マンドリン・クラブでは、ギター群に対して マンドリン群は 専ら "ドリン" と略した言い方をしていて、関西で "マンド" という言い方があるのを知ったのはそうした学生時代から何十年も経った最近のことです。 たまたま マクドナルドのお陰で、どうやら 関東他では "マック" に "ドリン"、関西では "マクド" に "マンド" であることを知り、そうした略し方に 各々何か共通性、法則性といったようなものがあるような気がしました。
  言語学の専門家などに訊けば、多分 「〇〇地方では△△のことを ××と言ってきた習いがあり、多分その延長だろう」 などとの答えが返ってきそうな気がします。...つまらないかも、の話で恐縮ですが、ちょっと面白かったので、ひと言。
  そして ついでに もう ひと言。...私が大学マンドリン・クラブへ入部した直後の オリエンテーションなどで、先輩達が 「ドラを奏く」 とか 「ドラの連中」 などと言っているその 「"ドラ" って何?」、「まさか "銅鑼" ?」 と思ったものでしたが、それは "マンドラ" の略でした。



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