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 2018年 1月 〜 6月 の 今月のひと言 .

 柔らかい音  2018年 1月 1日

  20世紀の大指揮者 トスカニーニ の逸話にこういう話があります。 ...NBC交響楽団との練習中に「なぜ皆もっと柔らかい音を出せないのか」と彼は ポケットから ハンカチを取り出して くしゃくしゃに丸めて頭の上の方から譜面台に ファッと落として見せた、というもので、私の記憶はちょっと正確さを欠くかも知れませんが、今日、シューベルトの 「未完成交響曲」 を Upし、その作成中に "音の柔らかさ" が気になっていたものですから、この話を思い出したという次第です。

  我が パソコン・ミュージックの "MIDI管弦楽団" は 1996年当初から全ての曲に 特に マンドリンの音をはじめ リアルな ヤマハの XG音源 を用いて MP3録音しておりますが、欠点として切れ込みがきつく、管弦楽でも例えば行進曲などには勢いがあって素晴らしいと感じさせるものがある反面、「未完成」 のような抒情性を大事にしたい曲には どうしても居丈高な感じが出てしまうきらいがあります。

  例えば ベートーヴェンの 「第九」の第3楽章 のように強音のほとんどない曲は あまり気になりませんが、グリーグの 「」 などは実は Up時から気になり続けていました。 対処策として特に強音の所などでは各楽器の一音づつの角を取る作業をして格好をつけ、つまり補正するようにしましたが、それでも限度があり、結局、本当は別の音源で良いものがあればそちらを使うのが正解というのが私自身の感想で、 ....ハンカチ1枚で素直に従ってくれる音源があれば言うことはないんですが、...(-_-;)。


 練習と本番  2018年 2月 1日

  間もなく韓国・平昌で冬季オリンピックが開催されようとしているところから、先日、歌劇 「トゥーランドット」 の中の アリア; 「誰も寝てはならぬ」 を Upしましたが、この曲を Upする前に、確認の意味で 2006年の イタリア・トリノでの冬季オリンピックで この曲を バックに演技 して見事 金メダルを獲得した荒川静香選手のあの時の演技を YouTube で見て思ったことを ひと言。

  彼女が金メダルを獲った時の演技の映像は度々 テレビに出てきて、飽きるほど見たものでしたが、今回、あらためてその映像を最初から見てみると、今更ながら ハラハラ・ドキドキで、最後の頃にはここまで完璧にこなしてきた演技に ミスなど起きないよう、早く終わらないかななどと、初めて見た時と同じ感覚が蘇ってきて、あらためて肝心なところでやりおおせるということの素晴らしさをまざまざと感じさせられました。

  こうした時、実力はあっても肝心なところで ミスを犯してしまう人、逆に肝心なところでは実力以上の力を発揮する人などの話題が出たりしますが、それが 運なのか、人柄なのか、才能なのか、訓練の賜物なのか、その時の体調や気持ちの持ちようなのか、...結局はよく分からないといった、うやむやの話で終わってしまうもののようです。

  でも少なくとも、こうした競技、あるいは音楽の演奏などもそうですが、舞台に臨む以前に演技者が自分で コントールできるのは、やはり ひとえに訓練の努力しかなく、それが あの 「誰も寝てはならぬ」 の歌詞にあるような 「私が勝つ!」 の自信に満ちた体調なり気持ちなりにも繋がってくるなだな、という ごく月並みな結論に至ってしまいますが、この映像にはそれを実感として感じさせるものがありました。 よく言われる 「練習では本番の積りで、本番では いつもの練習の気持ちで」 も、練習課題のうちの ひとつなのでしょうね。


 掟 破 り  2018年 3月 1日

  この 2月、テレビや新聞では 韓国・平昌での冬季オリンピックの各種競技の話題でもちきりでしたが、スピードや フィギュアなどの スケート、そして カーリングなどを中心に獲得メダル数も冬季としては過去最高の 13個と、日本としては意気の上がった大会でした。

  ところが私の身近のお年寄りが ある酒の席で、「カーリングなど ルールの分け分からない競技が多くなって、今回の オリンピックはつまらないねぇ」 とのこと。 周りの人が 「いやいや ルールは単純だし、奥も深くて面白かったじゃないですか」と、やんわりと反論する場面がありましたが、私は他人事ではなく 歳をとると ルールを知ろうとすること自体に努力が必要になってくるんだなぁと思わされました。

  ところで、その カーリングの ルールで、もし スウィープしている選手 (スウィーパー) が ストーンに ぶつかってしまった場合、当然 ペナルティがある筈だが それはどうなっているんだろうと気になって Netで検索したら、「元の位置に戻す。 ただし動いてしまった相手の石の位置を戻す戻さないは相手チームの判断」 だそうで、意外にも単純で、しかも 過失に対して罰を与えるような印象の "ペナルティ" と言う以前の むしろ "礼儀" と言う方が適切ともいえる常識的な あり様に感心しました。

  ....思えば、元々 ルールなど あるような ないような音楽の世界では、例えば NHKの テレビ番組の 「らららクラシック」 などで "掟 (おきて) 破り" という言葉がよく聞こえてきます。 この場合は、名曲を名曲たらしめている いわば ツボの部分の解説として、従来からの常識を覆す、"良い意味の ルール違反" の オーバーな言い方ですが、カーリング競技から飛躍して、あらためて 常識は守るためにあるのか、覆すためにあるのかなど、考えても詮無いようなことについても、ちょっと考えさせられました。


 一 生 モ ノ  2018年 4月 1日

  一生大事に使える "一生モノ (いっしょうもの)" という言葉は、高級家具などの他に高級オーディオ製品にも当てはまる言葉かと思います。

  私が若い頃から使ってきた オーディオ製品などは、いずれも 他人様に自慢できるほどの高級といえる モノでもなく、使用した期間も特に長かったというものもありませんでしたが、レコード・プレーヤーだけは結果的に ほぼ 一生モノに近い年期を経たものとなりました。

  が、正しくは "ほぼ 一生モノに近かった" と言うべきで、実は先日、ついにこれを廃し、新しい プレーヤーに替えることになりました (右の写真の 左が旧品、右が新品) 。 購入したのが 1965 (昭和40) 年頃なので、なんと ほぼ 50年。 2本取り付けてある アーム (レコード針を支える腕) が、いずれもついに劣化のため腕が回り切らず、針飛びがひどくなったために、プレーヤー全体をごっそり替えることにしたものです。

  旧品の ベルト・ドライブの ターンテーブル (回転盤)(TEIC社製) は、ベルトは何度も切れて交換したものの、モーターの回転は今でも全く問題ナシ。 規格が合う ベルトが店頭からなくなってしまって、秋葉原中を探し回ったことも何度かあって、今ではそれも懐かしい思い出になりました。...高質な プレーヤー全体が 数万円から買える今、その年期モノの ターンテーブルだけ残すという分けにもいかず、で、...長年よく働いてくれた プレーヤー、とりわけ ターンテーブルには 別れがたい気持ちを感じました。 (関連記述 オルトフォン


 長 い 曲  2018年 5月 1日

 「銭形平次捕り物帖」 で知られる 野村胡堂 (1882-1963) は、クラシック音楽の世界でも "野村あらえびす" の名で 評論など 多くの功績を残しましたが、私は 「銭形平次」 の方は読んだことがないものの、音楽関係では若い頃 色々読んだ覚えがあります。

  そうした中で 「音楽を聴くのはせいぜい 30分が限度。それ以上聴き続けても集中力が続かない」 と彼が言っていたことが記憶に残っています。 個人差がある問題なので 一概には言えないかと思いますが、長くて緻密な曲の多い クラシック音楽の世界のことゆえ、「それもそうかな」 と思ってきました。

  ...なぜこんなことを言うのかといいますと、私の サイト上の曲はもちろん、YouTube にしても、それら Net上の曲をじっくり聴こうとする人がどれだけおられるのか、少ないのではないかという思いがあるためです。 コンサートのように料金を払って、しかも拘束されたような場所で聴くのと違って、ちょっと聴いただけですぐに聴くのを止めるたりすることが 容易な環境で、特に素人の演奏などでは、長い曲など 最後まで聴いてもらえることは 貴重なのではないかと思います。

  けっして良い聴き方ではないのですが、私自身 YouTube などで "ネット・サーフィン" の感覚で 曲の途中で他の曲や演奏に目移りしてしまうことがよくあり、 ...ということで、私は自分が載せる演奏では、長い曲などの長い繰り返しなどは不自然にならない程度に省くなど、また編曲などでも メドレーには あまりしないなど、全般に どちらかといえば コクなどを求めるより あっけない演奏の方で良しとしております。....それが正解なのかどうかは分かりませんが。


 クロム の 怪  2018年 6月 1日

 当サイトを持つ私としては、自分が Upした コンテンツの画面を 閲覧ソフトである クロム (Google Chrome)、エッジ (Microsoft Edge)、ファイアーフォックス (Firefox) で時々確認していますが、"普段使い" では これまで クロムを使うことが多い状況でしが、先月の初旬に突然、その クロムで私の頁を開いても自動では音が出なくなってしまいました。

  それは音楽の "Auto Start" の機能が働かなくなったということで、演奏パネルの再生ボタンを押せば済む、クリックが たった 1回増えるにすぎないことではありますが、今までしないで良かったことが その度にしなければならくなったことは、大いに不都合なことと言えます。私からは放っておくしか手のほどこしようがないことなので、一時的な トラブルなら良いのですが、...。

  また以前から クロムでは、新曲の Upに伴って トップ頁の画像を替えたりしても、古い画像の方がいつまでも (長い時は 1週間以上) 出てしまったり、曲の演奏を変えたりした時でも同様で、暫くは差し替えた方ではない古い曲の方が聞こえてきたりしていました。 同じ ファイル名で差し替えた場合に起きがちで、多分 キャッシュ (一時的な過去の記憶)を読み込む機能が強すぎる (?) のだと思いますが、さらに今回の減点が加算されて、こうしたことが続くようであれば 私自身の "クロム離れ" は避けられなくなりつつあります。 ...また、私自身は別としても、一時的で しかもごく一部の頁ではありますが 音と写真が マッチしていない頁を 変だなと思いながら見て、あるいは聴いておられる方も少なくないのではないかと思います。 なお、こうした場合、"設定" にある "履歴" で、これまでの閲覧履歴を消去していただくと解消されると思います。



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