Ombra Mai Fu

from "Serse"

ロンドンにて
 

歌劇 「セルセ」 より 「オンブラ・マイ・フ」  (ヘンデル作曲)

"Ombra Mai Fu" from "Serse (Xerxes)" (Handel)

(マンドリン・アンサンブル編曲のストリングス演奏、3'00"、MP3 : 2.8MB)
(写真は ロンドンにて)

 「なつかしい木陰」、「ヘンデルの ラルゴ」 などとしても良く知られた曲で、日本では 1986 (昭和61) 年に ニッカ・ウィスキー の テレビCM の中で アフリカ系美人歌手の キャスリーン・バトル が歌って、一段と有名になり、その後も何かと CM などに登場する機会の多い曲です。
 
 元は歌劇 「セルセ (または クセルクセス)」 の冒頭で、主人公の ペルシャ王:セルセが 「美しいい プラタナスよ、お前に幸あれ。 これほどの木陰は他にあっただろうか。 これほど いとおしく心地よい木陰は他になかった。」 と、プラタナスの木とその木陰を愛でて歌われる歌です。 なお、原題の "Ombra Mai Fu" とは、イタリア語で、直訳すると "今までになかった影" という意味です。
 
 この歌劇は 主人公の ペルシャ王:セルセ、その弟、その恋人とその妹、王の婚約者が恋人の取り合いをし、結局 王が婚約者に謝って終わる、といった、筋書き的には喜劇と言って良いもので、近年上演の機会がほとんどなかったそうですが、最近その機会が増してきているようです。
 
 この編曲は ト長調、4分の3拍子。 もちろん テンポ は ラルゴ。 「なつかしい木陰」 の題名からも伺える "癒し" の雰囲気もさることながら、"度量の大きさ"、"気位の高さ"、"毅然とした様子" といったものを感じさせ、 「涙の流れるままに」 と同じく 秀逸な曲だと思います。