N i e v e s

 
オーストリア: ザルツブルグにて
 

雪 (ラヴィトラーノ作曲)

Nieves  (Lavitrano)

(マンドリン・アンサンブル、6'57"、MP3 : 6.4MB)
(写真は 2018.1.22. 雪の鎌倉市)

  「レナータ」、「ローラ」 と並び、ラヴィトラーノ の 3大傑作のひとつ。 1910年、ミラノのイル・プレットロ誌主催の作曲コンクール受賞作で、降る雪 の"動" と 積もった雪 の "静" の対比が見事な名曲だと思います。
 
  イ短調、ラルゴ の短い序奏の後、アレグロ の速さで マンドリンの ボレロの リズムと マンドラ の旋律で 雪の激しさ、あるいは乱舞を表現し、一段落して イ長調の アンダンテ に転じると、しーんとした静寂が支配し、やがてそれが悲しいような雰囲気になっていくと、再び イ短調の雪の乱舞になり、それが今度は軽快なものとなっていって、それが一旦静まり強奏のうちに終わります。
 
  私は最初にこの曲を聴いた (=奏いた)時、"イタリアでは雪も ボレロの リズムに乗って降るのか" と思いましたが、そうした表現の意外さもさることながら、何より一転した後の 静寂さの場面のきれいなこと、そして 芭蕉の俳句ではありませんが "やがてかなしき鵜飼かな" ではなく "雪見かな" といった心象の変化、さらに "万感の思い" に至る様が素晴らしいと思います。